
「ハイライト」について人と話してると、違和感を感じる事があるのでちょっと書きたいと思います。
上の画像をアニメチックに簡略化したものが下の絵です。


たまに
「B=球の本来の色」
「C=陰の色つまり暗いところ」
「A=ハイライトつまり明るいところ」
と言う人がいます。
「B=球の本来の色」っていうのも微妙な言い方だなぁ、
色って光の反射なんだから、
本来の色っていう認識は正確じゃないんじゃないか?とか思ったりしますが、
今回はハイライトについてなので、とりあえず置いておきます。
「A=ハイライトつまり明るいところ」という認識は、
必ずしも間違っているというわけでもないかもしれませんが、
身の回りの物のハイライトをじ~っと観察しているとある事に気が付いてきます。
ハイライトとはいったい何なのかを確認するために
とりあえず分かりやすいように球を磨いてみます。

磨く前の状態です。
表面がマットな感じです。
きっと顕微鏡で見ると細かい凹凸や傷があるんでしょう。

少し磨いてみました。
なんだか少し周囲の環境が映り込んできました。
ハイライトの形状も少し変わってきました。

更に磨いてみました。
だいぶ、周囲が映り込みました。

かなり磨きました。
もう鏡のようにツルツルです。
周囲の部屋の様子もハッキリと分かります。
ハイライトの位置には窓が映っています。
つまりハイライトというのは、単に明るいところというよりは、
「物の表面に於いて、照明や窓のような光源が映りこんでいる箇所」
とも言えるんじゃないかと思っています。
ハイライトを描く際にどんな形状にしたらいいのかを悩んだ時は、
光源の形状を仮定して、映り込ませる対象物の形状に合わせて変形させてみれば、
それらしいものが描けるかもしれません。
ただ、ぼくは美大とかで正規の美術教育を受けているわけでもなく、
今回書いた事は、ぼくの単なる経験と観察に基づいて、
勝手にぼくが思っている事なので、
間違っていても責任は取れません。
ただ、間違っていたら、こっそりコメント欄などで教えてください…。
そもそもマットな状態の明部をハイライトと言うのかどうかもわかりません。