
これまでは、このブログでは作品の制作過程をメインに書いてきましたが、
これからは、ぼくが普段、思っている事もたまには書いていこうと思います。
今回は、
「隣の人と比べない。」です。
学校や会社で、自分の近くに自分よりスゴイ人がいたりします。
例えるなら、自分より絵が上手いとか、自分より鉄骨の溶接がキレイとか、自分より足が速いとかです。
そういう人が近くにいるともうダメです。
同世代なのに同級生なのに力の差が歴然だと、もう自分には才能が無いと思います。
自分がどんなに頑張っても、絶対追いつけないと思ってしまいます。
でも、ある時、気がつきました。
この近くのスゴイ人は、どういうわけか大成しないのです。
そして、その道を諦めて別の道に進んだりします。
そして、またある時、気がつきました。
近くのスゴイ人が持っているスゴイ技術というのは、
1ヶ月も真剣にその事に取り組めば、だいたい身に付くものだったのです。
そのスゴイ人は自分と出会う以前に、それなりに努力して、その技術を身に付けていたというだけなのです。
そして、僕はその程度の努力を怠っていたというだけなのです。
そこに思い悩むほどの差なんてなかったのです。
近くのスゴイ人は自分よりはスゴイ人なのですが、客観的に見たらそんなにスゴイ人ではなかったのです。
そのスゴイ人がその道に進まなかったのには色々と理由はあると思いますが、
その程度の技術は、その道の人なら誰でも持っている技術なので、
その程度で、その道でやっていけると思わなかったのかもしれませんし、
その技術を持つ事で、その先のモノスゴイ壁が見えてしまったのかもしれません。
しかし、その程度の技術でも、全く努力していない人から見ると、
やってみるとたいした事無いのに、才能の無さを感じるほど絶望的な「差」だったりします。
だから、大学や専門学校に入学したてで、同級生との差に愕然としている人は、
1ヶ月くらい真剣にその事に取り組んでみることをおすすめします。
たぶん、何かが見えてくると思います。
とは言っても、1日1時間くらいだと何も見えてこないと思うので、
だいたい1日12時間を1ヶ月やるのがいいんじゃなかなぁと思います。
また、
「隣の人と比べない。」のであれば、誰と比べるのがいいのか。
僕は
「世界一の人と比べる。」のがいいと思います。
世界一の人と比べて、何がどのくらい自分に足りないのかを客観的に分析することが大事だと思います。
客観的に分析する事で、そこに絶望的な壁を発見したりしますが・・・。
まぁ、こんな感じのことを普段考えています。
ぼくは、たまに大学や専門学校などで、学生さんにお話をさせていただく事があります。
今回、書いた事もそういう場で喋っている事のひとつです。
こういう普段考えている事は、これまでは、そういうセミナー的な場に足を運んでいただいた人にだけ話していました。
先日、九州大学でお話をさせていただいた後に、話した内容を整理していて、ふと思いました。
「『セミナーに足を運んでいただいた人にだけ話す』って言うほど、特別な事でもたいした事でもないなぁ。」と。
また、ブログに書いちゃうとセミナーとかで喋る事が無くなっちゃうなとか無用な心配をしていましたが、
普段考えている事とかは普段、どんどん湧いてきちゃうので、
これからは気にせずに、どんどんブログにも書いていこうと思います。